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灰色の空の向こうから、手拍子が聞こえてくる。
私を呼んでいるようだ。
まるで赤子になったように、私の気持ちは無邪気だ。
体が動く事すら嬉しいくらいに。
空が、降りて来て 私にはもう視界がない。
手を突き出し、障害物がないか確かめながら、よたよた歩く。
遠くの方で 電車の窓の明かりだけが、ぼうっと走っている。
電車の窓からは、きっと私は見えないだろう。
私は風景の一部となり、私は風景になる。

手拍子が大きくなる。
大きな白い固まりの中で
ただ 自分の手だけが、見える。

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2011.12.23 / / 写真と言葉 /
知らない影が、壁に居座ってしまった。

月明かりの晩になると 布団の敷いてある方の壁の一画に、
私の物ではない影が浮かび上がる。

ほうっておかれた影は、持ち主から離れて放浪すると聞いたが、
こいつもその類いだろう。
影は毎晩うつむいたまま、ごそごそ何か探し物をしている。

数日して気づいたが、影は探し物をしているのではなく、
どうやらピアノを弾いているようなのだ。

それから私は時々 暗い湿ったこの部屋で、
聞こえない音色を ただ、ぼーっと見ている。



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2011.12.09 / / 写真と言葉 /
工場の間で 夕日が、いやに神々しく落ち 卑猥に大地を赤らめた。
放り出された空き地に オブジェ。
人が最後に所有していた、傘 毛布 ノート 鍋。

いや卑猥なのは、私のアガペーだ。
コートをはだけて 夕日に剥き出しの下半身をてらされ立つ私のアカペーだ。
私は、意識的に夕日にしかめっ面をした。
その報復に夕日は、残像を私の目玉に焼き付けて 風景を一部剥奪させたのだった。

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2011.12.06 / / 写真と言葉 /
空から
物語が燃えて
落ちている。

その一遍を拾い上げ、
あなたはあなた自身の物語を読みあげる。

あなたの声は、遠距離の青い川のように
螺旋を描いて浮かび上がる。

私はいたたまれなくなって、
そいつをちぎって また空中にばらまいた。
すると、数百羽のカモメが集まった。

この時 カモメは間違いなく「道徳と群衆」の暗喩であった。

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2011.12.04 / / 写真と言葉 /
驚いたのか
規則正しく並ぶ
月の光の筋が
えらい勢いで
転がりはじめた
... 続きを読む
2011.11.25 / / 写真と言葉 /
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